
2014/9/14(日)、遅めの夏休みを利用して、
オーストリアのヴァッハウ渓谷で開催された
ヴァッハウマラソンに参加してきました!
ここ5年くらいくヨーロッパのレースに参加していなかったので、
どこかいいところないかなーと探した結果、
①北欧+南欧+西欧のレースは参加したことあるが、
東欧(中欧)は未体験
②ヴァッハウ渓谷は世界遺産にも選ばれている名勝地であり、
東山魁夷もその美しさを絶賛している
③ウィーン近郊でアクセスが良い
という理由でこの大会を選びました。
最後までクロアチアのストンマラソンと悩んだんですけどね。
決め手は③だったな。
実際に参加してみて、私の感じたことを記載しておきます。
次回以降参加を検討されているかたの参考になれば幸いです。
※あくまで個人の主観に基づくものです。
事実誤認や追加すべき情報があれば
コメントいただければ追記・訂正いたします。
【アクセス】
・ウィーンまでは直行便で約12時間、経由便で15時間程度。
ウィーンからヴァッハウ渓谷までは電車で1時間強。

レース当日はウィーンから特別便?の電車がでているのですが、
結構ギリギリのタイムテーブルになっているのでご注意を。
時間に余裕があれば、ウィーンではなく、クレムスやメルク等の
ヴァッハウ渓谷の街に泊まったほうがいいかもしれません。
【エントリー】
・日本からのツアー等は(多分)ありませんので、がんばって自力で申し込みましょう。
・公式HPから英語で申込可能ですが、ところどころ項目名がドイツ語のままのものも^^;
・数日前ならウィーンor現地で申込み可能みたいですので、早入りできる人はこれが一番確実かな。
【コース】

(大会HPより。拡大図はHPからDLできます)
・ドナウ川沿いを走る平坦なコース。高低差はほぼ無し。

「美しく蒼きドナウ」をぞんぶんに堪能できます。



・河岸には葡萄畑が。



・林檎も美味しそうだったな。

・途中にはお城や歴史的建造物も。



・普通の観光客はフェリーから景色を楽しんでますが、
走りながら眺めるのもいいものです。

・ウィーンからの移動に使った電車だー

・ワインの名産地なのでコース沿いにはホイリゲ(居酒屋)がたくさん。
松の葉がぶらさかがっているのは「新酒あります」のサインだそうです。


・ラスト数kmだけは街中を走ります(距離調整?)

【距離表示】
・原則1km毎の表示ですが、後半はハーフマラソンと同じコースなので、
「○.1km」表示でした。

これは初体験で、ちょっと混乱しましたね。
【エイド】

・だいたい5km毎だったような気が。100m前から案内が出ています。

・水+スポーツドリングと、なぜかコーラが。

コーラ、走りながら飲みたいかな。。。

・食べ物は、オーストリアの有名チェーン「アンカー」がパンを提供してました!

美味しかったなー
【運営】

・フルマラソン参加者600人程度のこじんまりとした大会で、
スタッフみんな親切で楽しかったです♪

・ゴール後は民族衣装?の美女からメダルかけてもらいました♪

・国際マラソンだとランナーがどこの国出身か紹介してくれることは
よくありますが、私の時は「Mr.○、from Tsukuba,Japan!」
とつくばまで紹介してくれました!
つくば市のみなさん、オーストリアでつくばの名前売ってきましたよ~
【更衣所】&【荷物預かり】&【トイレ】

・スタート地点でバスに荷物を預けるシステムです。
・更衣室は。。あったのかなあ。気づきませんでした。
・人数が少なかったのでトイレもストレスなし。
【参加賞、配布グッズ】

・食べ物系が充実してました!
あとウオーターボトルが嬉しかったです。
・Tシャツは参加賞ではなく購入するシステム。
個人的にはデザインがアレだったので^^;スルー。
(スタッフTシャッツのほうが恰好よかったような。。)
・その替わりに記念ワイン(10ユーロ)を購入しました。

これは美味しかった!
【沿道の応援】

・ドナウ河河畔を走るので、あまり人がいません^^;
その分ゴール前のクレムスの街の声援は嬉しかったです!

・応援フレーズは「ブラボー!」や「ズッパー(=super=ドイツ語で「最高!」)」
というのが多かったですね。
ブラボーなんていわれたの人生で初めてでした(照)
【ランナーの特徴】

・ほとんどが欧州からの参加者でした。
東洋人はまったく見かけませんでしたね。
インド人は何人かいましたが。

・仮装ランナーもみなかったような。みんな真面目に走ってました。
・ランスカの女性ランナーはいましたが、走りはたくましかったですね。

・モーツアルトオーケストラのTシャツで走っている人がいたので、
声かけてみたら本当のミュージシャンでした!
実はレース前夜にその演奏聴きにいっていたので、偶然にびっくり。
しかし夜22時まで演奏して次の日フルマラソンか。。
タフだなあ。
【グルメ&観光】
・ウィーンから日帰り参加だったのでなにもしてません。
残念。メルク修道院の図書館とか行きたかったんですけどね。
ウィーンについてはちょっとここでは語りつくせないので割愛。
ガイドブック等をご参照ください。
【その他雑感】
知名度はそんなに(まったく?)ないですが、
世界遺産の美しい景色をのんびり堪能できる
いいレースだと思います。ワインも美味しいし。
ウィーン観光も兼ねて参加してみてはいかがでしょう!
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2014/5/25(日)、第31回カーター記念黒部名水マラソン走ってきました!
3月・4月は仕事が忙しいので5月開催の大会だったら
なんでもいいやーという消去法的な理由でエントリーした
レースであり、参加する前は正直あまり期待していなかったのですが、
実際は大当たりの大会でした!
実際に参加してみて、私の感じたことを記載しておきます。
次回以降参加を検討されているかたの参考になれば幸いです。
※あくまで個人の主観に基づくものです。
事実誤認や追加すべき情報があれば
コメントいただければ追記・訂正いたします。
【コース】


(公式HPより抜粋.。拡大図は公式HPをご参照ください。)
田んぼ、

山&川、

海、

味わいのある街並み

と、多様な景色が楽しめます。
(確かYKKの工場敷地内も走ったような)
新緑の黒部、本当に美しかったです!!!
・コースの美しさのせいか、高低差はそれほど感じなかったですね。
【エイド】
・給水地点には、大会名にもなっている黒部の名水がたっぷりと!

もちろんスポーツドリングもありますよ。
・5月の大会ということで、暑さ対策もちゃんとあります。
着ぐるみランナーも安心^^;

・食べ物では、なんといってもホタルイカ!
※私設エイドだと思いますので毎年あるかは不明。

そしてそれを五輪金メダリストが勧めているというのが、
なかなかシュールでした^^;

公式エイドでは、
黒部米のおにぎり、黒部米の米粉でできた冷やしラーメンと米粉入りパン



富山湾の深層水塩を使ったアイス!

その他にも、黒部の塩、地元の特製梅干し、バナナと、
大充実でした!!!
あと嬉しかったのは地元のお母さんがくれたこのアイスかな。
本当にありがとうございました♪

【距離表示】

・42kmまで1km毎+残り5km地点からは「残り○km」の表示。
・地元の中学生が描いてくれた応援メッセージ付き!
いい励みになりました!!!
【運営】

・全体として、ランナーの目線に立ったホスピタリティを強く感じました。
これはやはり歴史のなせる技なんでしょうか。

・スタート/ゴール地点の黒部市総合公園、広々とした水辺の美しい公園でした。
近所にこんな公園あったらいいなあ。


ゴール後にはこんなアイシング設備?も。

【更衣所】&【荷物預かり】
・荷物預りは、貴重品以外は自由に棚に置いておくシステムでした。
個人的には初体験の方法だったのですが、気楽でいいですね。

・更衣所は男子はテント、女子は体育館内でした。
ま、全然問題ないですけど^^;
【トイレ】
・スタート地点では特に並ぶこともなく使用できました。
・コース中にも20ヶ所以上設置されているのでよほどのことがない
限り問題を感じることはないと思います。
【参加賞、配布グッズ】

なんといっても名水鍋!!!
カニ!

団子!

後、豚汁もありました。(カニと選択制)
地元の中学生?が配り歩いてました。
どうもありがとね~

そして富山といえば鱒の寿司!
(ビールは自腹で購入しました^^;)

レース中と合わせ、参加賞だけでお腹いっぱいになりました!!!
・定番グッスとしては、完走タオル、Tシャツ、黒部の名水、バナナ、ヴァーム
あと、大会名にも冠されているカーター元大統領の似顔絵を象った
完走メダルを頂いたんですが、正直扱いに困ってます。。
・完走証もその場で発行されるのですが、クリアファイルに入れて
配布していて、その配慮に感激しました。
こういう心遣いがあるのが歴史ある大会の強さなんだよなあ。
【沿道の応援】

個人的には、この大会の最大の魅力は沿道の応援だと思います。



観光客というより、地元のかたが「ちょっと家の前に出て応援すっか」
という雰囲気なのが、非常にいいですね。
心のこもった温かい応援、本当にありがとうございました♪
【仮装ランナー】

5月のレース、しかも当日は30度超え!ということもあって、
仮装ランナー少ないだろうな。。と思っていたのですが、
すいません、ナメテました。
着ぐるみ系では、冒頭のクマさんに加えて、
大仏

富士山?

定番のマリオ&ルイージ。

あとセーラー服やメイドといった女装ランナーもいました。
(メイドさんは新潟シティマラソンで見かけた人と同一人物かも)
被りものでは、アンパンマンやふなっしーがいましたね。
ちなみに私はカニの被り物をして走りました。
主にお子様に受けたのですが、
「横走りしてー!」というリクエストは参りました^^;

もちろんちゃんとお応えしましたけどね!
【立ち寄り湯】

ゴール地点で無料でシャワーを浴びることもできますが、
(なかなかないですよね)

大会会場から宇奈月温泉までのシャトルバスで出ていますので、
お時間に余裕あれば是非利用してみてください。
ちなみに大会会場で宇は奈月温泉の各施設利用券を500円で販売してました。
私の利用した温泉ですと、通常の立ち寄り湯は1,000円だそうですので、
交通費も考えるとだいぶお得なんじゃないでしょうか。
特に露天風呂は本当に気持ちいいです!

【観光】
今回は立山黒部アルペンルートを利用して
黒部まで移動したのですが、非常に楽しいルートで
移動がまったく苦になりませんでした!
扇沢駅から黒部ダム駅までを結ぶ電気で走るトロリーバスで移動。

「プロジェクトX」を観てからずっと来たかった黒部ダム。
自然の雄大さも人間の技術力もどちらも素晴らしい。

黒部ダムから立山連峰まではケーブルカー&ロープウエイで移動。

そして「雪の大谷」!

こんな道をバスで通るの、ちょっと信じられない体験でした。
本州の5月とは思えない景色が広がる美女平

美女平から立山駅までケーブルカーで移動すると、一気にこんな景色に。

いろんな風景を満喫できたルートでした♪
【グルメ】
・富山といえば、日本酒&海産物!
「黒部の瀧」という地酒が美味しかったです。
・富山駅前の居酒屋で、自分の生まれ年に醸造された
お酒を飲ませてもらいました!!!

ワインでは何回か経験ありましたが、日本酒では初体験。
美味しゅうございました。
・レース前までは(いちおう)ダイエットしていたので、
レース後は揚げ物解禁ということで白海老天丼!!!
美味しいよ~ 美味しいよ~(感涙)

【その他雑感】
個人的には今まで参加した大会の中でも屈指の満足度でした。
大都市マラソンもいいですが、地方にも魅力的な大会は
たくさんあるという見本のような大会だと思います。
来年からは北陸新幹線が開通すれば
アクセスは格段によくなるはずですし、
ぜひ温かい応援と名水鍋を体験しに参加してみてください!
こんな美人が迎えてくれますよ~


2014/5/4(土)、GWを利用して、
Borneo International Marathon(ボルネオ国際マラソン)に参加してきました!
私は元々マレーシアが大好きなのですが、
(2014年5月現在移住先候補No.1です)
ボルネオ島には行ったことがなかったので、
視察を兼ねて参加してみました。
海の美しさや豊かなジャングルといったリゾート地としての
魅力も一因でしたね。
実際に参加してみて、私の感じたことを記載しておきます。
次回以降参加を検討されているかたの参考になれば幸いです。
※あくまで個人の主観に基づくものです。
事実誤認や追加すべき情報があれば
コメントいただければ追記・訂正いたします。
【アクセス】
・舞台となるコタキナバルには、成田からマレーシア航空の直行便がでています。
フライト時間は6時間くらいでしょうか。
このGW期間中は中部国際空港からのチャーター便もあったみたいですね。
私はエアアジアのクアラルンプール経由便を利用しました。
羽田を深夜発でクアラルンプールに翌日早朝着、コタキナバルまでは
更に2時間半のフライトでお昼頃到着しました。
※上記は2014年5月時点の情報です。最新情報は航空会社HP等でご確認ください。
・スタート/ゴール地点のリカススタジアムは街の郊外にあります。
公式HPから送迎を申し込めますので、エントリー時に一緒に
申し込んでおきましょう。

私は「後でいいや~」と思っていたら
締め切られてしまい、自腹でタクシーチャーターするはめになりました、、
【エントリー】
・公式HPからクレジットカード決済で申込み可能です。
フォーマットもしっかりしてますし、語学力に自信がなくてもなんとかなるはず。
・早期割引がありますので、参加を考えているかたは早めのエントリーがお得です。
・RUNNETから日本語・日本円で申込むこともできます。但し割高になるので
(今年の1次エントリーだと、公式HP申込=130RM(約4000円のところ、
RUNNETでは6,500円になってました))直接申し込んだほうがいいと思います。
【コース】

(大会HPより。拡大図はHPからDLできます)
・コタキナバル郊外のリカスタジアムをスタート&ゴールとして、
主に海沿いを走るコースです。
・海沿い以外はくアップダウンが激しいです。
特に辛かったのはマレーシア大学サバ州校構内ですね。
ここでだいぶ脚を使うハメになりました。

・深夜スタートのため、前半は景色を楽しむことはできません。
むしろ迷わないように案内図を注意して探す必要があります。

もちろん日の出後はシーサイドコースでは美しい海を眺めることは
できますが、今度は暑すぎて景色を楽しむ余裕ないかも。。

コース上で一番目を楽しませてくれたのは、
14km地点(往路)&39km地点(復路)にあった水上モスクですね。
(この写真だとあまり水上感がないですが、、)

水の上にあるモスクというのは初めて見たのですが、
とても幻想的な雰囲気でした。
【距離表示】

・最後まで法則が良くわかりませんでした。
最初は3km毎かなと思っていたのですが、2km毎だったり、1km毎の箇所も
あった気がします。ペースを確認しながら走りたいかたは、
ご自分のGPSウオッチ等を利用したほうが良いと思います。
【エイド】

・原則3km毎に水+スポーツドリンクが用意されてました。
(これも途中で間隔ずれてる箇所があったような。。)
とにかく暑いレースですので、熱中症を防ぐため、こまめに利用しましょう。
※一定以上の時間がかかる人は水を持って走ったほうがいいかもしれません。
・スポーツドリングは現地メーカ?のものですが、炭酸入りですので、
ガスがたまりやすい体質のかたはご注意を。
・食べ物は、バナナエイドが2ヶ所ありました。
また後半にはフルーツエイドもありました。スイカ美味しかったー!!!

・熱帯のマラソンらしく、氷をもらえるエイドもありました。

本当に暑さに苦しんだときは、この氷をかじって走ったことも。。
【運営】


・レースは午前3時スタートで、制限時間は6時間30分のはずだったのですが、
どうやら最後のランナーがゴールするまで待っていたようです。
とゆうことはスタッフは徹夜で丸一日働いてたんでしょうね。。
本当にTerima kasih!(マレー語で「ありがとう」の意)
・ゴール後には現地のマッサージ店による足マッサージが受けられます!
(若い女性ばかりだったので、たぶん研修生とかかな。)

日本の大会でもよくあるサービスですが、たいてい待ち時間が非常に長いことが
多いので利用したことはなかったんですけど、今回は10分待ち程度だったので
体験してみまいた。結論として、めちゃくちゃ気持ちよかったです!
これがなかったら筋肉痛もっとひどかったろうなー
・無料の朝ごはんサービスがありました!いやーいたれりつくせりですな。

【更衣所】&【荷物預かり】
荷物はスタート地点のリカススタジアムで預けられます。

着替え場所はなかったような。
そういえばムスリムの女性はどこで着替えてたんだろう。。
【トイレ】
・スタート会場のトイレは待ち時間なく利用できました。
(日本では考えられない!)
・コース中にも設置されていたようなのですが、少なくとも私は気づきませんでした
【参加賞、配布グッズ】
・参加賞としてTシャツ、そして完走者にはポロシャツが!
ポロシャツ貰ったのは初めてだなー

・配布グッズはエナジーバー、エナジーゼリー、そしてサロンパス。
マッサージ店の割引券もありました。ランナー目線のサービスですね。
【沿道の応援】

深夜スタートなので、沿道には人はほとんどいません(泣)
夜遊び帰りと思われる若者や、夜釣りを楽しむ釣り人くらいでしょうか。

そのぶん、数少ない応援は本当に嬉しかったですね。
すべての応援に「Terima kasih」と答えましたよ!

・海外マラソンで日本語で応援してくれる人の場合、
とにかく自分の知っている日本語(「アリガトウ」「コンニチハ」etc)
で声かけてくれるケースが多いのですが、
今回は「ガンバッテー!」といったくれる人がほとんどで、
これはかなり驚きでした。
それだけ日本とのつながり深いんでしょうね。
【ランナーの特徴】

・コタキナバル、というかマレーシアは多民族共生国家なのですが、
ランナーは華人系が多いように感じました。
ムスリムやインド系は少数派でしたね。この辺は民族性があるのかな。

・私が気づいた範囲では、台湾、タイ、フィリピンからの参加者がいましたね。

後は欧米人ランナーや、お約束のケニア人ランナー。

もちろん、日本人ランナーも多かったです。
・仮装ランナーはみかけなかったですねー。
しいていえば、「セサミストリート」のヘアバンドをしていた人がいたかな。
まあそもそも暑くて仮装どころではないですが^^;
・今回驚いたことなのですが、日本のマラソン大会ですと
通常スタート2時間前には会場入りするのが定説ですよね?
私は今回スタート1時間半前(=午1時30分)に会場入りしたのですが、、
誰もいねえ。

ランナーがいないかわりに猫がトラックにいる^^;
君も42km走るのかい?

しょうがないから美猫と遊んで時間つぶしてましたよ。

これもお国柄なんでしょうかね。
【グルメ&観光】
コタキナバルは自然豊かなリゾート地であり、
マラソン前後に楽しめるアクティビティがたくさんあります!
またカーボローディングや打上げにピッタリの美味しい料理も
盛り沢山!これは別にまとめます。
【その他雑感】
日本から直行便が出ている&時差もほとんどなく、
非常に参加しやすい大会だと思います。
熱帯の暑さとコースのタフさを克服できる自信のあるかたは、
ぜひ挑戦してみてください!

2014/2/2(日)、別府大分毎日マラソン(通称:別大マラソン)に参加してきました!
マラソンファンの方には今更言うまでもないことでしょうが、
今回で63回目を数える日本を代表するマラソン大会であり、
過去に幾多の名勝負を生み出してきました。
昨年の川内選手VS中本選手の壮絶なデッドヒートは
覚えているかたも多いと思います。
そんな名門レース、私には雲の上の世界の話と思っていたのですが、
出走資格タイムが3時間30分に緩和されたと聞き、速攻でエントリーしました!
いやーまさか自分が別大を走れるとは!
21世紀枠で甲子園出場が決まった高校球児ってこんな心境なんでしょうか。
(っていったら球児に失礼かな、、、)
実際に参加してみて、私の感じたことを記載しておきます。
次回以降参加を検討されているかたの参考になれば幸いです。
※あくまで個人の主観に基づくものです。
事実誤認や追加すべき情報があれば
コメントいただければ追記・訂正いたします。
【参加資格(第63回の場合)】
・20歳以上(1994年2月2日以前の出生者)で、
フルマラソン3時間30分以内の記録を持つもの。
(2012年1月1日以降。記録はグロスタイム。
日本陸上競技連盟登録者は公認記録。未登録者は公認コースでの記録)
要注意なのは、基準は「グロスタイム」ということです。
昨今のマラソンブームによるスタート渋滞を考えると
実質3時間20分~25分くらいの走力が必要かも。
また、エントリー時の申請タイム及び陸連登録の有無により
カテゴリー1から3まで分かれています。
おおまかにいうと、
カテゴリー1:2時間30以内
カテゴリー2:サブ3
カテゴリー3:サブ3:30
となっており、(詳細はHP参照)スタート地点やレース前の待機場所等に
明確な格差が存在します。
元々エリートランナーの為の大会なので当然といえば当然ですが。
【関門制限】
10km : 49分 15km : 1時間13分 ハーフ: 1時間45分
25km : 2時間03分 30km : 2時間28分 35km : 2時間54分 40km : 3時間20分
単純に考えると、フルマラソンを3時間30分で走るためには
キロ5分が目安になりますが、それでは関門にひっかかってしまいます。
スタートまでのロスタイム(最後尾だと2分くらいかかるかも)もあるので、
出場資格ギリギリのランナーは後半の失速を覚悟の上で
序盤はある程度ハイペースで突っ込まざるをえないでしょう。
やはり厳しいレースですね。
【コース】
コースマップ&高低図は以下のとおり。


(詳細図はこちらをご覧ください)
・基本的には非常にフラットなコースですが、25km過ぎ、35km過ぎ、40km過ぎと
レースのポイントになるところに橋があり、若干の登りとなっています。
トップ選手はこの登りを利用して勝負をかけることが多いですね。
・海沿いを走ることが多いため、風が強い日は走るのが難しいかも。
今年の場合は風はなかったのですが、すごい霧で、
海の眺めを楽しむことができずちょっと残念でした。
・折り返しコースなので日本トップランナーの走りを間近で観ることができます!!!
【距離表示】
・1kmごと。ラスト5kmからは残りキロ数を表示。
・5km毎+中間点でラップタイム計測があります。
前述のとおり関門制限があるので、制限時間前後では
様々なドラマが生まれているようです。
【エイド】
・6km過ぎから3km毎にスポーツドリンクと水が交互に置かれてました。
なお、私はほぼ最後尾を走っていたのですが、紙コップがなくなっており、
1.5Lのペットボトルをそのまま受け取り周囲のランナーと回し飲みしました。
あのランナー同士の助け合い精神はちょっと美しかったかも^^;
・招待選手用のスペシャルドリンクが5km毎に置いてあって、
何度か「これ飲みてえ、、」という誘惑に駆られました。
・真剣勝負のレースなので給食はありません。
パワージェル等は自分で持って走りましょう。
(ゼッケンに付けている人が多かったです。
私はリストバンドにアミノ酸粉末を入れてました。)
なお、沿道の人から受け取ると(厳密に言えば)失格になるのでご注意を。
【運営】
・日本屈指の名門大会ですので、非常に洗練されてました。
特にスタート地点の整列が完全ゼッケン順(=申告タイム順)なのは
「おお、正式なレースだ!」と感じましたね。
・唯一の不満として、ゴール地点から荷物受取に移動する際に、
コースを横切る動線になっていたのですが、あれ改善できないんでしょうか?
【更衣所】&【荷物預かり】
・着替え場所はカテゴリーによって異なり、
カテゴリー3は大型テント及び送迎バスでした。
カテゴリー1&2だと建物の中で過ごせたみたいですね。
(ここでも走力格差社会が!)
まあバスの中でも暖かったので問題なかったですが。
・荷物引き取りは体育館にゼッケン順に置かれているのを
自分でピックアップする形式でした。
防犯的にはどうかと思うので貴重品は預けないほうがいいですね。
【トイレ】
・参加人数に比して非常に多く設置されてました。
おかげでスタート前でもそんなに待たずに済みました。
(それでも立ちションしてる人いるんですよね、、あれ何なんだろう?)
・コース途中にも何か所か見かけましたが、利用しているランナーは
見かけませんでしたね。まあシリアスレースなら当たり前か。
【参加賞】
・Tシャツ、フィニッシャータオル(ゴール後肩にかけてもらったときは感動しました!)
なお、タオルにはタイムを刺繍してもらえるそうです。
・バナナ、スポーツドリンク。ただし私がゴールしたときはもうスポーツドリンクが
無くなっていてレース中同様回し飲みしました。
・ふぐ雑炊と大分唐揚げの無料配布があったようなのですが、
やはり私のゴール時点ではすでになく、、
まあどちらもお店でちゃんと食べたから別にいいですけどね!(負け惜しみ)
【沿道の応援】
・皆さん非常に応援慣れしてるなと感じました。
ゼッケン番号で応援してくれる方が多かったですし。
(普通の大会だとあまりいないですよね)
別府&大分の人にとっては年に1度の恒例行事なんでしょうね。
・沿道の子供とハイタッチしたら、お父さんらしき人がその子に
「良かったねー」と言っているのが聞こえました。
別大はシリアスランナーが多いからあまりハイタッチする人
いないのかもしれませんね。でも私はパワーもらいましたよ!
あの時のお子さん&お父さん、どうもありがとうございました!!!
・今回は勝負レースということで、高校時代のユニフォームで走ったため、
「千葉がんばれ!」という応援をたくさんいただきました。
※私は千葉県の高校出身です
あとんす!
【立ち寄り湯】

温泉県・大分ですのでお好きなところへどーぞ♪
レースパンフレットに別府市営温泉の無料券が付いています。
ま、お金払っても100円とか200円なんですけどね^^;
【グルメ】
2月の大分といえばフグ!
フグ刺し

白子の塩焼き

その他にも関アジ、関サバ、とり天など美味しいもの目白押し♪
ただいずれもレース前にはあまり向かないメニューなので、
打ち上げの楽しみにとっておきましょう。
レース前だったら、、団子汁や鶏飯がカーボローディング向けだと思います!
【観光】
・別府といえば、地獄めぐり!
八か所の「地獄」がありますが、個人的に好きなのは、
海地獄

鬼石坊主地獄

竜巻地獄

かな。
(1時間程度歩くことになるので、レース前にはあまり良くないかもしれません。)
・時間に余裕のあるかたは、由布院まで足をのばすのもいいかも。
(大分から1時間程度。大分空港直通バスもあり)
個人的には、大好きなノーマン・ロックウエルの美術館があるので、
これから別大に参加するときは毎回訪問するつもりです!

【その他雑感】
・やはり「エリートランナーのための大会」と印象を強く持ちました。
お祭り的な大会が主流となっている現在、こういう大会は非常に貴重だと思います。
変に大衆化することなく、これからも「憧れの大会」であり続けてほしいです。
・そういった意味では、「3時間30分」という現在の基準タイムも
ちょっと緩いのかな?とも思います。
(ギリギリで走った私がいうのもなんですが、、)
おそらく来年はもっと参加者増えると思うのですが、そうするとキャパオーバーとなる
可能性が非常に高いでしょう。今年でも相当やばかったし。
基準タイム再考という議論があるかもしれません。
・ということで基準タイム近辺のかたはなるべく早いうちにクリアして
出場されることをおススメします!またタイムが早ければ早いほど
楽しめる大会だと思うので、走力向上に励みましょう!
私もがんばります!!!
(前回の続き)
25分遅れというまさかの展開でしたが、いよいよレーススタート!
本当は、10km→ハーフ→フルと時間差スタートだったはずなのですが、
開始時間が遅れた影響なのか一斉スタートに。
それでも全体の参加者も少ないので待ち時間はそんなにありませんでした。
(30秒くらいだったかな?)
まずはザゴラの市街地を走ります。
いきなりショートカットして歩道を走る人達。
あまりにも堂々としているので一瞬
「歩道を走るマラソンなのか!?」と思ってしまいました~~;

1kmくらい走ったところでいよいよ砂漠に入ります。

ドキドキしながら走っていくと、いきなり目前にとんでもない光景が。
※既にこの段階で既に心折れている子も。(写真右端参照)

坂下り!

スタート直後でこれか~ この先どうなるんだろう?と思いながら砂漠を進みます。

そんな私の不安をよそに、とてもイスラム圏とは思えないランナーも。
お前らには絶対負けねえ。

意外と女性ランナー多かったです。
(10km or ハーフだと思いますけど)

そして最初の給水所へ。

ザゴラマラソンでは5km毎に給水所が設置されていました。
水はコップではなく300mlのペットボトル。
大会事務局からは「レース中は500mlの水を携帯すること」と言われていたので、
私は常にボトル2本持ちながら走っていました。
なお、スポーツドリンクはないので(レッドブルがスポンサーなんですけどね)
気になる方は粉末タイプのものを持参することをおススメします。

給食はバナナではなくナツメヤシ。
味は干し柿みたいな感じかな。
※これは余談ですが、2013年のトヨタカップはモロッコ開催で
地元チーム(ラジャカサブランカ)も参加していたのですが、
ハーフタイムにこのナツメヤシ食べていたそうです。
給水を済ませ再び砂漠を走ります。
ザゴラマラソンでは、距離表示はありません。
それどころか、コースの道標は石です。
前の人を見失わないように必死で走ります。

そんな私をよそに余裕を見せる地元ランナー。

7~8km走ると、オアシスの村へ。


村の子どもが応援してくれたので、
嬉しさのあまり写真を撮ろうとしたら、
隠れちゃいました。
※イスラム圏で女性の写真を撮るのは難しいです。

村を抜けたあたりで、2回目の給水所が。
ここでスタッフに「マラトン?セミマラトン?」
と聞かれました。
※Hを発音しないのはフランス語圏だからでしょうか。
また「ハーフマラソン」は「セミ」マラソンというみたいです。
今まではフルもハーフも同じコースだったのですが、
ここからは分かれるようです。気づいてみると、
周囲にいたランナーはみんな私とは別方向に走っていきます。
気づいたら本格的に一人になっていました。。。
ここからまた砂漠なのにー!
とにかく目印の石を頼りに砂漠の中を突き進みます。

砂地に足を取られるのは、辛いことは辛いのですが予想ついてましたし、
海岸を走ったこともあるのでなんとかなったのですが、
一番辛かったのは砂嵐でした。
サングランスはあっという間に砂まみれになって前がよく見えなくなったし、
マジで何回か吹き飛ばされるんじゃないかと思いました。
まあでもそんな時に考えていたのは
「ワムウに襲われたらこんな感じなんだろうか」
ってことだったのでまだ余裕あったのかもしれない^^;
途中でドイツ人ランナーに追いつかれしばらく併走します。

彼はいかにもドイツ人らしい屈強な体格をしていたのですが、
やっぱり「このstrong windは辛い」と語っていたので、
私が貧弱だったいうだけではないと思います。
これから砂漠を走るランナーの方は、
ゴーグルタイプのサングラス(度付き)を着用されることをおススメします。
コンタクトレンズ着用で走るのは自殺行為なので止めましょう。
閑話休題。
砂嵐+砂地で体力がどんどん消耗していきます。
こんなとき、普通のマラソン大会なら、
沿道の応援が力になると思いますが、
砂漠エリアではコース沿いからの応援はありません。
それ以前に人がいません。
それ以前に生物の気配を感じません。
前述のとおり距離表示もないため、
中盤になると自分がどれくらい走ったのかもだんだんよくわからなくなってきました。
併走していたドイツ人ランナーに途中で
「いま何km走った?」と聞かれたので「わからない」
と答えたら「ハイテク好きな日本人なのにGPS時計じゃないのか!」
と理不尽なキレ方をされました。
知るかボケ!そもそもGPSはアメリカじゃ!!!
。。。まあお互い疲れてたんだな。
そんな疲れた体にムチ打って、砂丘を登ると、
ベドウィンのテントが見ました。
人だ!人の気配だ!!!(感涙)

私が感動している間に、ドイツ人ランナーはさっさと先に。
待って! 置いてかないで!!!

砂漠エリアだと、給水所が砂丘の上にあったりします。

真剣に「これ給水パスして砂丘登らないほうがラクじゃね?」
と思ったのですが、砂漠を水なしで走る度胸はなかったので
砂まみれになりながら登りましたよ、ええ。
砂漠エリアでもう一つ辛かったことは、
コースがよくわからないことでした。
アバウトすぎるだろこれ。

実際私は2回ほどコースアウトしてしまいました。
(1回は後ろを走っていたランナー、
もう1回は地元の遊牧民に教えてもらいました)
なお、ランナーが迷子になることを防ぐために、
給水所ではゼッケンチェックがありますし、
他にもコース途中にランナーをチェックする係の人もいます。
ザゴラマラソンで一番大変なのは、
砂漠の中にずっと立ちっぱなしのこの人達かもしれません。

そんな辛い砂漠エリアをなんとかクリアして、
再びオアシスの村へ。
疲労のせいもあってか、なんか火星を走っているような気分に。

コースのそばでは村の子ども達がサッカーやってました。
それはいいんですけど、コースにボールを入れるのは止めてくれるかな。
てゆうかおまえらわざとランナーにぶつけようとしてるだろ!!!

体力が残っていれば滝くんばりの華麗なクロスで
ボールを蹴り返したかったところですが、
疲労の極限だったのでスルー。
ムカつくことはあっても人の気配を感じられる点はよかった村は一瞬で通過し、
また辛いエリアへ。

木にペンキ塗っていいんだろうか。。。

そうこうしてるうちに最後の給水所(40km地点)を通過。
あと少しだー!と思ったら、目前に川が。

あのコースマップやっぱりマジだったのか。。
これはあれか、地理の時間に習った「ワジ」ってやつか。
遊牧民がヤギに水飲ませてるし。邪魔してごめんねー。

良く見てみるといちおう石の道らしきものが。

これ渡ればいいののね。OK,ここまできたらもうなんでもやるよ。
川を渡って少しすると、ザゴラの街が見えてきました!
アスファルトをこんなに嬉しいと思ったのは初めてでした。

そしていよいよ感動のゴールへ!
日本、というか世界の標準的な大会では
ゴール地点が1番盛り上がるポイント。
さてザゴラは!?やっぱ民族音楽の演奏とか!?
と期待してラストスパートしたら、、、
もう誰もいねえ。
そうだよね、アフリカ人がそんな長時間待ってないよね。
昼間暑いしね、、、
ちなみに私のタイムは手元の時計で5時間9分でした。
※時計を止めるの忘れたので秒数は覚えてません。
またこのブログを書いている1/26(=レースから約1ヶ月経過)現在、
公式結果はまだ発表されていません。
制限時間は6時間だったはずなのですが、
5時間半の時点でゴール地点の装飾は撤去され、
時計がコースの真ん中にデンと置かれてました。
。。ランナー走りづらいだろ。

なにはともあれ参加賞をもらい、
(Tシャツ+オレンジ+ナツメヤシ+水)

途中一緒に走ったドイツ人ランナーと
ハイタッチを交わしてお互いの健闘を称えあいました。
無事完走できて本当に良かった!!!
以上、最初から最後まで私の常識を覆してくれる大会でした。
マラソン大会の運営一つとってもお国柄というのは
現れるものですね。非常に貴重な体験ができたと思います。
youtubeで大会の様子が紹介されてますので
(前回のものですが。これも今回分はいつアップされるんだろう、、)
興味のあるかたはこちらもご参照ください♪
25分遅れというまさかの展開でしたが、いよいよレーススタート!
本当は、10km→ハーフ→フルと時間差スタートだったはずなのですが、
開始時間が遅れた影響なのか一斉スタートに。
それでも全体の参加者も少ないので待ち時間はそんなにありませんでした。
(30秒くらいだったかな?)
まずはザゴラの市街地を走ります。
いきなりショートカットして歩道を走る人達。
あまりにも堂々としているので一瞬
「歩道を走るマラソンなのか!?」と思ってしまいました~~;

1kmくらい走ったところでいよいよ砂漠に入ります。

ドキドキしながら走っていくと、いきなり目前にとんでもない光景が。
※既にこの段階で既に心折れている子も。(写真右端参照)

坂下り!

スタート直後でこれか~ この先どうなるんだろう?と思いながら砂漠を進みます。

そんな私の不安をよそに、とてもイスラム圏とは思えないランナーも。
お前らには絶対負けねえ。

意外と女性ランナー多かったです。
(10km or ハーフだと思いますけど)

そして最初の給水所へ。

ザゴラマラソンでは5km毎に給水所が設置されていました。
水はコップではなく300mlのペットボトル。
大会事務局からは「レース中は500mlの水を携帯すること」と言われていたので、
私は常にボトル2本持ちながら走っていました。
なお、スポーツドリンクはないので(レッドブルがスポンサーなんですけどね)
気になる方は粉末タイプのものを持参することをおススメします。

給食はバナナではなくナツメヤシ。
味は干し柿みたいな感じかな。
※これは余談ですが、2013年のトヨタカップはモロッコ開催で
地元チーム(ラジャカサブランカ)も参加していたのですが、
ハーフタイムにこのナツメヤシ食べていたそうです。
給水を済ませ再び砂漠を走ります。
ザゴラマラソンでは、距離表示はありません。
それどころか、コースの道標は石です。
前の人を見失わないように必死で走ります。

そんな私をよそに余裕を見せる地元ランナー。

7~8km走ると、オアシスの村へ。


村の子どもが応援してくれたので、
嬉しさのあまり写真を撮ろうとしたら、
隠れちゃいました。
※イスラム圏で女性の写真を撮るのは難しいです。

村を抜けたあたりで、2回目の給水所が。
ここでスタッフに「マラトン?セミマラトン?」
と聞かれました。
※Hを発音しないのはフランス語圏だからでしょうか。
また「ハーフマラソン」は「セミ」マラソンというみたいです。
今まではフルもハーフも同じコースだったのですが、
ここからは分かれるようです。気づいてみると、
周囲にいたランナーはみんな私とは別方向に走っていきます。
気づいたら本格的に一人になっていました。。。
ここからまた砂漠なのにー!
とにかく目印の石を頼りに砂漠の中を突き進みます。

砂地に足を取られるのは、辛いことは辛いのですが予想ついてましたし、
海岸を走ったこともあるのでなんとかなったのですが、
一番辛かったのは砂嵐でした。
サングランスはあっという間に砂まみれになって前がよく見えなくなったし、
マジで何回か吹き飛ばされるんじゃないかと思いました。
まあでもそんな時に考えていたのは
「ワムウに襲われたらこんな感じなんだろうか」
ってことだったのでまだ余裕あったのかもしれない^^;
途中でドイツ人ランナーに追いつかれしばらく併走します。

彼はいかにもドイツ人らしい屈強な体格をしていたのですが、
やっぱり「このstrong windは辛い」と語っていたので、
私が貧弱だったいうだけではないと思います。
これから砂漠を走るランナーの方は、
ゴーグルタイプのサングラス(度付き)を着用されることをおススメします。
コンタクトレンズ着用で走るのは自殺行為なので止めましょう。
閑話休題。
砂嵐+砂地で体力がどんどん消耗していきます。
こんなとき、普通のマラソン大会なら、
沿道の応援が力になると思いますが、
砂漠エリアではコース沿いからの応援はありません。
それ以前に人がいません。
それ以前に生物の気配を感じません。
前述のとおり距離表示もないため、
中盤になると自分がどれくらい走ったのかもだんだんよくわからなくなってきました。
併走していたドイツ人ランナーに途中で
「いま何km走った?」と聞かれたので「わからない」
と答えたら「ハイテク好きな日本人なのにGPS時計じゃないのか!」
と理不尽なキレ方をされました。
知るかボケ!そもそもGPSはアメリカじゃ!!!
。。。まあお互い疲れてたんだな。
そんな疲れた体にムチ打って、砂丘を登ると、
ベドウィンのテントが見ました。
人だ!人の気配だ!!!(感涙)

私が感動している間に、ドイツ人ランナーはさっさと先に。
待って! 置いてかないで!!!

砂漠エリアだと、給水所が砂丘の上にあったりします。

真剣に「これ給水パスして砂丘登らないほうがラクじゃね?」
と思ったのですが、砂漠を水なしで走る度胸はなかったので
砂まみれになりながら登りましたよ、ええ。
砂漠エリアでもう一つ辛かったことは、
コースがよくわからないことでした。
アバウトすぎるだろこれ。

実際私は2回ほどコースアウトしてしまいました。
(1回は後ろを走っていたランナー、
もう1回は地元の遊牧民に教えてもらいました)
なお、ランナーが迷子になることを防ぐために、
給水所ではゼッケンチェックがありますし、
他にもコース途中にランナーをチェックする係の人もいます。
ザゴラマラソンで一番大変なのは、
砂漠の中にずっと立ちっぱなしのこの人達かもしれません。

そんな辛い砂漠エリアをなんとかクリアして、
再びオアシスの村へ。
疲労のせいもあってか、なんか火星を走っているような気分に。

コースのそばでは村の子ども達がサッカーやってました。
それはいいんですけど、コースにボールを入れるのは止めてくれるかな。
てゆうかおまえらわざとランナーにぶつけようとしてるだろ!!!

体力が残っていれば滝くんばりの華麗なクロスで
ボールを蹴り返したかったところですが、
疲労の極限だったのでスルー。
ムカつくことはあっても人の気配を感じられる点はよかった村は一瞬で通過し、
また辛いエリアへ。

木にペンキ塗っていいんだろうか。。。

そうこうしてるうちに最後の給水所(40km地点)を通過。
あと少しだー!と思ったら、目前に川が。

あのコースマップやっぱりマジだったのか。。
これはあれか、地理の時間に習った「ワジ」ってやつか。
遊牧民がヤギに水飲ませてるし。邪魔してごめんねー。

良く見てみるといちおう石の道らしきものが。

これ渡ればいいののね。OK,ここまできたらもうなんでもやるよ。
川を渡って少しすると、ザゴラの街が見えてきました!
アスファルトをこんなに嬉しいと思ったのは初めてでした。

そしていよいよ感動のゴールへ!
日本、というか世界の標準的な大会では
ゴール地点が1番盛り上がるポイント。
さてザゴラは!?やっぱ民族音楽の演奏とか!?
と期待してラストスパートしたら、、、
もう誰もいねえ。
そうだよね、アフリカ人がそんな長時間待ってないよね。
昼間暑いしね、、、
ちなみに私のタイムは手元の時計で5時間9分でした。
※時計を止めるの忘れたので秒数は覚えてません。
またこのブログを書いている1/26(=レースから約1ヶ月経過)現在、
公式結果はまだ発表されていません。
制限時間は6時間だったはずなのですが、
5時間半の時点でゴール地点の装飾は撤去され、
時計がコースの真ん中にデンと置かれてました。
。。ランナー走りづらいだろ。

なにはともあれ参加賞をもらい、
(Tシャツ+オレンジ+ナツメヤシ+水)

途中一緒に走ったドイツ人ランナーと
ハイタッチを交わしてお互いの健闘を称えあいました。
無事完走できて本当に良かった!!!
以上、最初から最後まで私の常識を覆してくれる大会でした。
マラソン大会の運営一つとってもお国柄というのは
現れるものですね。非常に貴重な体験ができたと思います。
youtubeで大会の様子が紹介されてますので
(前回のものですが。これも今回分はいつアップされるんだろう、、)
興味のあるかたはこちらもご参照ください♪