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2014/9/14(日)、遅めの夏休みを利用して、
オーストリアのヴァッハウ渓谷で開催された
ヴァッハウマラソンに参加してきました!

ここ5年くらいくヨーロッパのレースに参加していなかったので、
どこかいいところないかなーと探した結果、
①北欧+南欧+西欧のレースは参加したことあるが、
 東欧(中欧)は未体験
②ヴァッハウ渓谷は世界遺産にも選ばれている名勝地であり、
 東山魁夷もその美しさを絶賛している
③ウィーン近郊でアクセスが良い

という理由でこの大会を選びました。
最後までクロアチアのストンマラソンと悩んだんですけどね。
決め手は③だったな。

実際に参加してみて、私の感じたことを記載しておきます。
次回以降参加を検討されているかたの参考になれば幸いです。
※あくまで個人の主観に基づくものです。
 事実誤認や追加すべき情報があれば
 コメントいただければ追記・訂正いたします。

【アクセス】


・ウィーンまでは直行便で約12時間、経由便で15時間程度。
 ウィーンからヴァッハウ渓谷までは電車で1時間強。
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 レース当日はウィーンから特別便?の電車がでているのですが、
 結構ギリギリのタイムテーブルになっているのでご注意を。

 時間に余裕があれば、ウィーンではなく、クレムスやメルク等の
 ヴァッハウ渓谷の街に泊まったほうがいいかもしれません。

【エントリー】
・日本からのツアー等は(多分)ありませんので、がんばって自力で申し込みましょう。
・公式HPから英語で申込可能ですが、ところどころ項目名がドイツ語のままのものも^^;
・数日前ならウィーンor現地で申込み可能みたいですので、早入りできる人はこれが一番確実かな。


【コース】
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(大会HPより。拡大図はHPからDLできます)

・ドナウ川沿いを走る平坦なコース。高低差はほぼ無し。
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「美しく蒼きドナウ」をぞんぶんに堪能できます。
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・河岸には葡萄畑が。
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・林檎も美味しそうだったな。
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・途中にはお城や歴史的建造物も。
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・普通の観光客はフェリーから景色を楽しんでますが、
 走りながら眺めるのもいいものです。
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・ウィーンからの移動に使った電車だー
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・ワインの名産地なのでコース沿いにはホイリゲ(居酒屋)がたくさん。
松の葉がぶらさかがっているのは「新酒あります」のサインだそうです。
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・ラスト数kmだけは街中を走ります(距離調整?)
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 【距離表示】
・原則1km毎の表示ですが、後半はハーフマラソンと同じコースなので、
 「○.1km」表示でした。
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 これは初体験で、ちょっと混乱しましたね。

【エイド】
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・だいたい5km毎だったような気が。100m前から案内が出ています。
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・水+スポーツドリングと、なぜかコーラが。
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コーラ、走りながら飲みたいかな。。。
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・食べ物は、オーストリアの有名チェーン「アンカー」がパンを提供してました!
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 美味しかったなー

【運営】
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・フルマラソン参加者600人程度のこじんまりとした大会で、
 スタッフみんな親切で楽しかったです♪ 
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・ゴール後は民族衣装?の美女からメダルかけてもらいました♪
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・国際マラソンだとランナーがどこの国出身か紹介してくれることは
 よくありますが、私の時は「Mr.○、from Tsukuba,Japan!」
 とつくばまで紹介してくれました!
 つくば市のみなさん、オーストリアでつくばの名前売ってきましたよ~

【更衣所】&【荷物預かり】&【トイレ】
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・スタート地点でバスに荷物を預けるシステムです。
・更衣室は。。あったのかなあ。気づきませんでした。
・人数が少なかったのでトイレもストレスなし。

【参加賞、配布グッズ】
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・食べ物系が充実してました!
 あとウオーターボトルが嬉しかったです。
・Tシャツは参加賞ではなく購入するシステム。
 個人的にはデザインがアレだったので^^;スルー。
 (スタッフTシャッツのほうが恰好よかったような。。)

・その替わりに記念ワイン(10ユーロ)を購入しました。
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 これは美味しかった!

【沿道の応援】
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・ドナウ河河畔を走るので、あまり人がいません^^;
 その分ゴール前のクレムスの街の声援は嬉しかったです!
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・応援フレーズは「ブラボー!」や「ズッパー(=super=ドイツ語で「最高!」)」
 というのが多かったですね。
 ブラボーなんていわれたの人生で初めてでした(照)

【ランナーの特徴】
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・ほとんどが欧州からの参加者でした。
 東洋人はまったく見かけませんでしたね。
 インド人は何人かいましたが。
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・仮装ランナーもみなかったような。みんな真面目に走ってました。

・ランスカの女性ランナーはいましたが、走りはたくましかったですね。
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・モーツアルトオーケストラのTシャツで走っている人がいたので、
 声かけてみたら本当のミュージシャンでした!
 実はレース前夜にその演奏聴きにいっていたので、偶然にびっくり。
 しかし夜22時まで演奏して次の日フルマラソンか。。
 タフだなあ。

【グルメ&観光】
・ウィーンから日帰り参加だったのでなにもしてません。
 残念。メルク修道院の図書館とか行きたかったんですけどね。
 ウィーンについてはちょっとここでは語りつくせないので割愛。
 ガイドブック等をご参照ください。

【その他雑感】
知名度はそんなに(まったく?)ないですが、
世界遺産の美しい景色をのんびり堪能できる
いいレースだと思います。ワインも美味しいし。
ウィーン観光も兼ねて参加してみてはいかがでしょう!
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2014/5/4(土)、GWを利用して、
Borneo International Marathon(ボルネオ国際マラソン)に参加してきました!

私は元々マレーシアが大好きなのですが、
(2014年5月現在移住先候補No.1です)
ボルネオ島には行ったことがなかったので、
視察を兼ねて参加してみました。
海の美しさや豊かなジャングルといったリゾート地としての
魅力も一因でしたね。

実際に参加してみて、私の感じたことを記載しておきます。
次回以降参加を検討されているかたの参考になれば幸いです。
※あくまで個人の主観に基づくものです。
 事実誤認や追加すべき情報があれば
 コメントいただければ追記・訂正いたします。

【アクセス】


・舞台となるコタキナバルには、成田からマレーシア航空の直行便がでています。
フライト時間は6時間くらいでしょうか。
このGW期間中は中部国際空港からのチャーター便もあったみたいですね。

私はエアアジアのクアラルンプール経由便を利用しました。
羽田を深夜発でクアラルンプールに翌日早朝着、コタキナバルまでは
更に2時間半のフライトでお昼頃到着しました。
※上記は2014年5月時点の情報です。最新情報は航空会社HP等でご確認ください。

・スタート/ゴール地点のリカススタジアムは街の郊外にあります。
公式HPから送迎を申し込めますので、エントリー時に一緒に
申し込んでおきましょう。
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私は「後でいいや~」と思っていたら
締め切られてしまい、自腹でタクシーチャーターするはめになりました、、

【エントリー】
・公式HPからクレジットカード決済で申込み可能です。
 フォーマットもしっかりしてますし、語学力に自信がなくてもなんとかなるはず。
・早期割引がありますので、参加を考えているかたは早めのエントリーがお得です。
RUNNETから日本語・日本円で申込むこともできます。但し割高になるので
 (今年の1次エントリーだと、公式HP申込=130RM(約4000円のところ、
 RUNNETでは6,500円になってました))直接申し込んだほうがいいと思います。


【コース】
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(大会HPより。拡大図はHPからDLできます)

・コタキナバル郊外のリカスタジアムをスタート&ゴールとして、
主に海沿いを走るコースです。
・海沿い以外はくアップダウンが激しいです。
特に辛かったのはマレーシア大学サバ州校構内ですね。
ここでだいぶ脚を使うハメになりました。
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・深夜スタートのため、前半は景色を楽しむことはできません。
むしろ迷わないように案内図を注意して探す必要があります。
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もちろん日の出後はシーサイドコースでは美しい海を眺めることは
できますが、今度は暑すぎて景色を楽しむ余裕ないかも。。
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コース上で一番目を楽しませてくれたのは、
14km地点(往路)&39km地点(復路)にあった水上モスクですね。
(この写真だとあまり水上感がないですが、、)
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水の上にあるモスクというのは初めて見たのですが、
とても幻想的な雰囲気でした。


 【距離表示】
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最後まで法則が良くわかりませんでした
最初は3km毎かなと思っていたのですが、2km毎だったり、1km毎の箇所も
あった気がします。ペースを確認しながら走りたいかたは、
ご自分のGPSウオッチ等を利用したほうが良いと思います。

【エイド】
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・原則3km毎に水+スポーツドリンクが用意されてました。
(これも途中で間隔ずれてる箇所があったような。。)
とにかく暑いレースですので、熱中症を防ぐため、こまめに利用しましょう。
※一定以上の時間がかかる人は水を持って走ったほうがいいかもしれません。
・スポーツドリングは現地メーカ?のものですが、炭酸入りですので、
ガスがたまりやすい体質のかたはご注意を。
・食べ物は、バナナエイドが2ヶ所ありました。
 また後半にはフルーツエイドもありました。スイカ美味しかったー!!!
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・熱帯のマラソンらしく、氷をもらえるエイドもありました。
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 本当に暑さに苦しんだときは、この氷をかじって走ったことも。。

【運営】
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・レースは午前3時スタートで、制限時間は6時間30分のはずだったのですが、
どうやら最後のランナーがゴールするまで待っていたようです。
とゆうことはスタッフは徹夜で丸一日働いてたんでしょうね。。
本当にTerima kasih!(マレー語で「ありがとう」の意)

・ゴール後には現地のマッサージ店による足マッサージが受けられます!
(若い女性ばかりだったので、たぶん研修生とかかな。)
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日本の大会でもよくあるサービスですが、たいてい待ち時間が非常に長いことが
多いので利用したことはなかったんですけど、今回は10分待ち程度だったので
体験してみまいた。結論として、めちゃくちゃ気持ちよかったです!
これがなかったら筋肉痛もっとひどかったろうなー

・無料の朝ごはんサービスがありました!いやーいたれりつくせりですな。
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【更衣所】&【荷物預かり】
荷物はスタート地点のリカススタジアムで預けられます。
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着替え場所はなかったような。
そういえばムスリムの女性はどこで着替えてたんだろう。。

【トイレ】
・スタート会場のトイレは待ち時間なく利用できました。
(日本では考えられない!)
・コース中にも設置されていたようなのですが、少なくとも私は気づきませんでした

【参加賞、配布グッズ】
・参加賞としてTシャツ、そして完走者にはポロシャツが!
ポロシャツ貰ったのは初めてだなー
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・配布グッズはエナジーバー、エナジーゼリー、そしてサロンパス。
 マッサージ店の割引券もありました。ランナー目線のサービスですね。

【沿道の応援】
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深夜スタートなので、沿道には人はほとんどいません(泣)
夜遊び帰りと思われる若者や、夜釣りを楽しむ釣り人くらいでしょうか。
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そのぶん、数少ない応援は本当に嬉しかったですね。
すべての応援に「Terima kasih」と答えましたよ!
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・海外マラソンで日本語で応援してくれる人の場合、
とにかく自分の知っている日本語(「アリガトウ」「コンニチハ」etc)
で声かけてくれるケースが多いのですが、
今回は「ガンバッテー!」といったくれる人がほとんどで、
これはかなり驚きでした。
それだけ日本とのつながり深いんでしょうね。


【ランナーの特徴】
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・コタキナバル、というかマレーシアは多民族共生国家なのですが、
ランナーは華人系が多いように感じました。
ムスリムやインド系は少数派でしたね。この辺は民族性があるのかな。
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・私が気づいた範囲では、台湾、タイ、フィリピンからの参加者がいましたね。
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後は欧米人ランナーや、お約束のケニア人ランナー。
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もちろん、日本人ランナーも多かったです。
・仮装ランナーはみかけなかったですねー。
しいていえば、「セサミストリート」のヘアバンドをしていた人がいたかな。
まあそもそも暑くて仮装どころではないですが^^;
・今回驚いたことなのですが、日本のマラソン大会ですと
通常スタート2時間前には会場入りするのが定説ですよね?

私は今回スタート1時間半前(=午1時30分)に会場入りしたのですが、、

誰もいねえ。
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ランナーがいないかわりに猫がトラックにいる^^;
君も42km走るのかい?
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しょうがないから美猫と遊んで時間つぶしてましたよ。
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これもお国柄なんでしょうかね。

【グルメ&観光】
コタキナバルは自然豊かなリゾート地であり、
マラソン前後に楽しめるアクティビティがたくさんあります!
またカーボローディングや打上げにピッタリの美味しい料理も
盛り沢山!これは別にまとめます。


【その他雑感】
日本から直行便が出ている&時差もほとんどなく、
非常に参加しやすい大会だと思います。
熱帯の暑さとコースのタフさを克服できる自信のあるかたは、
ぜひ挑戦してみてください!
前回の続き)
25分遅れというまさかの展開でしたが、いよいよレーススタート!

本当は、10km→ハーフ→フルと時間差スタートだったはずなのですが、
開始時間が遅れた影響なのか一斉スタートに。
それでも全体の参加者も少ないので待ち時間はそんなにありませんでした。
(30秒くらいだったかな?)

まずはザゴラの市街地を走ります。

いきなりショートカットして歩道を走る人達。
あまりにも堂々としているので一瞬
「歩道を走るマラソンなのか!?」と思ってしまいました~~;
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1kmくらい走ったところでいよいよ砂漠に入ります。
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ドキドキしながら走っていくと、いきなり目前にとんでもない光景が
※既にこの段階で既に心折れている子も。(写真右端参照)

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坂下り!
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スタート直後でこれか~ この先どうなるんだろう?と思いながら砂漠を進みます。
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そんな私の不安をよそに、とてもイスラム圏とは思えないランナーも。
お前らには絶対負けねえ。
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意外と女性ランナー多かったです。
(10km or ハーフだと思いますけど)
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そして最初の給水所へ。
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ザゴラマラソンでは5km毎に給水所が設置されていました。
水はコップではなく300mlのペットボトル。
大会事務局からは「レース中は500mlの水を携帯すること」と言われていたので、
私は常にボトル2本持ちながら走っていました。

なお、スポーツドリンクはないので(レッドブルがスポンサーなんですけどね)
気になる方は粉末タイプのものを持参することをおススメします。
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給食はバナナではなくナツメヤシ
味は干し柿みたいな感じかな。
※これは余談ですが、2013年のトヨタカップはモロッコ開催で
地元チーム(ラジャカサブランカ)も参加していたのですが、
ハーフタイムにこのナツメヤシ食べていたそうです。

給水を済ませ再び砂漠を走ります。
ザゴラマラソンでは、距離表示はありません
それどころか、コースの道標は石です。
前の人を見失わないように必死で走ります。
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そんな私をよそに余裕を見せる地元ランナー。
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7~8km走ると、オアシスの村へ。
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村の子どもが応援してくれたので、
嬉しさのあまり写真を撮ろうとしたら、
隠れちゃいました。
※イスラム圏で女性の写真を撮るのは難しいです。
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村を抜けたあたりで、2回目の給水所が。
ここでスタッフに「マラトン?セミマラトン?」
と聞かれました。
※Hを発音しないのはフランス語圏だからでしょうか。
 また「ハーフマラソン」は「セミ」マラソンというみたいです。

今まではフルもハーフも同じコースだったのですが、
ここからは分かれるようです。気づいてみると、
周囲にいたランナーはみんな私とは別方向に走っていきます。
気づいたら本格的に一人になっていました。。。
ここからまた砂漠なのにー!

とにかく目印の石を頼りに砂漠の中を突き進みます。
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砂地に足を取られるのは、辛いことは辛いのですが予想ついてましたし、
海岸を走ったこともあるのでなんとかなったのですが、
一番辛かったのは砂嵐でした。
サングランスはあっという間に砂まみれになって前がよく見えなくなったし、
マジで何回か吹き飛ばされるんじゃないかと思いました。

まあでもそんな時に考えていたのは
ワムウに襲われたらこんな感じなんだろうか」
ってことだったのでまだ余裕あったのかもしれない^^;

途中でドイツ人ランナーに追いつかれしばらく併走します。
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彼はいかにもドイツ人らしい屈強な体格をしていたのですが、
やっぱり「このstrong windは辛い」と語っていたので、
私が貧弱だったいうだけではないと思います。

これから砂漠を走るランナーの方は、
ゴーグルタイプのサングラス(度付き)を着用されることをおススメします。
コンタクトレンズ着用で走るのは自殺行為なので止めましょう。

閑話休題。

砂嵐+砂地で体力がどんどん消耗していきます。
こんなとき、普通のマラソン大会なら、
沿道の応援が力になると思いますが、
砂漠エリアではコース沿いからの応援はありません。
それ以前に人がいません。
それ以前に生物の気配を感じません。

前述のとおり距離表示もないため、
中盤になると自分がどれくらい走ったのかもだんだんよくわからなくなってきました。
併走していたドイツ人ランナーに途中で
「いま何km走った?」と聞かれたので「わからない」
と答えたら「ハイテク好きな日本人なのにGPS時計じゃないのか!」
と理不尽なキレ方をされました。
知るかボケ!そもそもGPSはアメリカじゃ!!!
。。。まあお互い疲れてたんだな。

そんな疲れた体にムチ打って、砂丘を登ると、
ベドウィンのテントが見ました。
人だ!人の気配だ!!!(感涙)
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私が感動している間に、ドイツ人ランナーはさっさと先に。
待って! 置いてかないで!!!
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砂漠エリアだと、給水所が砂丘の上にあったりします。
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真剣に「これ給水パスして砂丘登らないほうがラクじゃね?」
と思ったのですが、砂漠を水なしで走る度胸はなかったので
砂まみれになりながら登りましたよ、ええ。

砂漠エリアでもう一つ辛かったことは、
コースがよくわからないことでした。
アバウトすぎるだろこれ。
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実際私は2回ほどコースアウトしてしまいました。
(1回は後ろを走っていたランナー、
もう1回は地元の遊牧民に教えてもらいました)

なお、ランナーが迷子になることを防ぐために、
給水所ではゼッケンチェックがありますし、
他にもコース途中にランナーをチェックする係の人もいます。
ザゴラマラソンで一番大変なのは、
砂漠の中にずっと立ちっぱなしのこの人達かもしれません。
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そんな辛い砂漠エリアをなんとかクリアして、
再びオアシスの村へ。
疲労のせいもあってか、なんか火星を走っているような気分に。
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コースのそばでは村の子ども達がサッカーやってました。
それはいいんですけど、コースにボールを入れるのは止めてくれるかな。
てゆうかおまえらわざとランナーにぶつけようとしてるだろ!!!
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体力が残っていれば滝くんばりの華麗なクロスで
ボールを蹴り返したかったところですが、
疲労の極限だったのでスルー。

ムカつくことはあっても人の気配を感じられる点はよかった村は一瞬で通過し、
また辛いエリアへ。
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木にペンキ塗っていいんだろうか。。。
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そうこうしてるうちに最後の給水所(40km地点)を通過。
あと少しだー!と思ったら、目前に川が。
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あのコースマップやっぱりマジだったのか。。
これはあれか、地理の時間に習った「ワジ」ってやつか。

遊牧民がヤギに水飲ませてるし。邪魔してごめんねー。
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良く見てみるといちおう石の道らしきものが。
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これ渡ればいいののね。OK,ここまできたらもうなんでもやるよ。

川を渡って少しすると、ザゴラの街が見えてきました!
アスファルトをこんなに嬉しいと思ったのは初めてでした。
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そしていよいよ感動のゴールへ!
日本、というか世界の標準的な大会では
ゴール地点が1番盛り上がるポイント。
さてザゴラは!?やっぱ民族音楽の演奏とか!?
と期待してラストスパートしたら、、、
もう誰もいねえ。

そうだよね、アフリカ人がそんな長時間待ってないよね。
昼間暑いしね、、

ちなみに私のタイムは手元の時計で5時間9分でした。
※時計を止めるの忘れたので秒数は覚えてません。
またこのブログを書いている1/26(=レースから約1ヶ月経過)現在、
公式結果はまだ発表されていません。

制限時間は6時間だったはずなのですが、
5時間半の時点でゴール地点の装飾は撤去され、
時計がコースの真ん中にデンと置かれてました。
。。ランナー走りづらいだろ。
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なにはともあれ参加賞をもらい、
(Tシャツ+オレンジ+ナツメヤシ+水)
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途中一緒に走ったドイツ人ランナーと
ハイタッチを交わしてお互いの健闘を称えあいました。
無事完走できて本当に良かった!!!

以上、最初から最後まで私の常識を覆してくれる大会でした。
マラソン大会の運営一つとってもお国柄というのは
現れるものですね。非常に貴重な体験ができたと思います。

youtubeで大会の様子が紹介されてますので
(前回のものですが。これも今回分はいつアップされるんだろう、、)
興味のあるかたはこちらもご参照ください♪

前回の続き)
ギリギリではありましたがなんとか無事ゼッケンをもらい、
これでレース参加できることが確定。
会場を見渡す余裕も出てきました。

マラソン大会で大会当日に会場で行う事といえば、
「着替え」、そして「荷物預け」ですよね?
さて更衣室と荷物預け場所は、、、

ザゴラマラソンにはそんなものはありません。

いちおうテントはありましたが、
外から丸見えだし。
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さて私はどうしたか?
更衣室や荷物預けがないことはHPから予想できていたので、
ホテルでユニフォームに着替えて
その上から着古したダウンジャケットを羽織って会場入りし、
脱いだ後は近くの公園の茂みに隠しておきました。
着古したものなので別に盗まれてもダメージないし。
※今回はゴール後無事回収できましたが、
 昔フィンランドのケンペレマラソンで同じことをした時は
 無くなってました。盗まれたのか捨てられたのか、、

普通の人は、同行者やツアーガイドの人に預けてたみたいですね。
まあザゴラは小さい街なので、ランニングウエアで
ホテルから直接会場入りしてもいいかも。

着替えの後はスタート地点に向かいます。
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私はサッカー日本代表のユニフォーム+日の丸帽子というスタイルだったので、
(海外マラソンはいつもこのスタイルです)
いろんな人に声かけられました。
何人かには「一緒に写真を撮らしてくれ」とも言われ、
ちょっとしたスターランナー気分(^^)

会場にコースマップがあったのでチェック。
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うん、具体的な情報がわかんねえ(泣)
でもなんとか頑張って解読を試みます。
とりあえず砂漠走ってオアシス走って砂丘越えて川越えればいいのね、、、
川!?

。。。細かいことは気にしないことにして、周りのランナーを観察することに。

この人絶対速い。
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この人達も速そう。
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女性ランナーはやっぱりヴェールを被って走るのね。
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男性も民族衣装派が。日差し除けにはよさそう。
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この靴で砂漠走るの!?
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ベンチコートかと思いきや民族衣装だそうです。
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このウエア可愛い。超欲しい。
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アップをする子供たち。
彼らは10kmの部出場ランナーかな。
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周りを観察しているうちに、だんだんとスタート時間の9時が近づいてきました。
アップを済ませてスタート地点に並びます。
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そして迫りくるスタート時刻。
5,4,3,2,1、、、、なにも起こらない。
慌てて周りを見回しても、みんな状況がわからない様子。
そうこうしているうちに何やらアラビア語のアナウンスが、、、
うん、なにいってるか全然わからない(泣)

周りの雰囲気から察するに、計測器のトラブルがあったらしく、
スタート時間が延期になったようです。
いつスタートするかはわからなそう。
えーと、アップとかどうすればいいんだろう。。。

とりあえず適当にストレッチしながら待つことに。
他のランナーも手持ち無沙汰の様子。
でもあんまり慌ててる雰囲気はありませんでした。
この辺はアフリカの大会らしいですね。
日本で同じことがあったら大騒動だろうな、、、


結局スタートできたのは25分遅れの9時25分でした。
いよいよレーススタートです!(続く)








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2013年12月29日、年末年始の休暇を利用して、はるばるアフリカ大陸は
モロッコのサハラ砂漠で開催された
ザゴラマラソン」に参加してきました!

私は「全大陸のマラソン大会を走る!」というのを目標にしており、
アフリカでも走る機会がないかいろいろ探していたのですが、
暦の関係で長期の休暇が取れるタイミングで開催されていた
この大会を選んでみました。

いままで欧米やアジアの大会は何度も参加したことはあったのですが、
初のアフリカ、初のイスラム圏、そして初の砂漠でのマラソン、、、
といくつもの初めて要素があり、かなりドキドキの経験でした。

実際に参加してみて、私の感じたことを記載しておきます。
次回以降参加を検討されているかた(いるのか?)
の参考になれば幸いです。
※あくまで個人の主観に基づくものです。
 事実誤認や追加すべき情報があれば
 コメントいただければ追記・訂正いたします。

【エントリー方法】
夏頃からちょくちょく公式HPを確認しようとしていたのですが、
いつまでたっても「工事中」のまま、、、

結局サイトがアップされたときは既にレース当日まで
2ヶ月を切っており、しかもフランス語オンリーでした(泣)

googleの翻訳機能を使って必死に解読したところ、
エントリーには以下の書類を12/15までに送付する必要があるとのこと。
(1)参加申込書(HPからダウンロード可能)
(2)参加料25ユーロの支払い証明書(銀行振り込みコピー)
(3)健康診断書
それぞれ揃えるのに一苦労ありました、、

(1)参加申込書
・記入内容は名前、国籍、年齢、住所、電話番号など。
 持ちタイムや予想タイムの記入欄はありませんでした。
 なお、HPには「「全ての規則に同意したものとする」の
 欄にチェックを忘れずにしてください」と書いてあったのですが、
 申込書にはそんな欄はありませんでした。
 しょうがないんで自分で手書きでチェックボックス作りましたよ、ええ。

(2)参加料の支払証明書(銀行振込のコピー)
・これが一番難関でした、、、(なぜカード払いできない!)
 ゆうちょ銀行から為替証書を送るのが一番手数料が安い、 
 と聞いたので問い合わせたところ、ユーロは取り扱ってない、
 とのことでアウト。

 次に私がそれなりの金額を貯金しているシティバンクに問い合わせたところ、
 ・手数料は優遇措置を適用して2,000円
 ・ただし日本からモロッコへは直接送金できないので、
  経由銀行を指定する必要がある。こちらではわからないので
  どこを経由銀行とするか指定してほしい。
 ・当然経由銀行でも手数料はかかるし、送金までの日数もかかる
  具体的な金額や日数はその銀行次第。
 
これでは参加料本体(25ユーロ)より手数料のほうがかかってしまいそうですし、
締切日まで間に合うかも怪しい。そこで事務局におそるおそる、
「私は遠く日本からあなたたちの大会に参加を希望している。
 しかし日本からモロッコへ送金を行うのは非常に困難である。
 ついては、例外的に現地での現金での支払いを認めていただけないだろうか?」
という趣旨のメールを(フランス語ではなく英語で)送ったところ、
あっさり「OK!ゼッケン受取のときに払ってね」という軽い回答が。
・・・最初から聞けばよかった。

というわけで参加料の事前振込はしてません。
※いつも認められるかどうかはわからないので真似する場合は
 自己責任でお願いします!

(3)健康診断書
・HPには「マラソン参加者は診断書必須」となっていたのですが、
フォーマットは特にないようで、どんな内容が必要なのか、
フランス語でなければいけないのか、それとも英語や日本語でも
OKなのかもわかりません。
英文はともかく仏文で健康診断書を発行してくれる病院を探すのは
非常に面倒くさそう。

ということで、これも事務局に「英文でいい?」と聞いたところ、
「ノープロブレメ」とのお返事が。
※事務局からのメールはいつも英語とフランス語が入り混じってました、、

あとは内容をどうするかですが、同じフランス語圏のマラソン大会のHPを
適当に調べていたところ、パリマラソンのHPに健康診断書フォーマットがあったので
それを流用し、自分で英語で内容を記入した後、
つくば市の病院で問診を受けて先生にサインだけしてもらいました。

というわけで、エントリーだけで一苦労でした
RUNNETの素晴らしさが良くわかりました^^;

【アクセス】

大きな地図で見る
日本からモロッコへは、
空路でヨーロッパ(主にフランス)orドバイ経由でカサブランカ、
というのが一般的だと思います。
(スペインから船というルートもあります。今度是非利用してみたいです!)

カサブランカからザゴラまでは、
・カサブランカ→マラケシュ(鉄道or車)
・マラケシュ→ワルザザード(車。アトラス山脈を越えるタフなルート)
・ワルザザード→ザゴラ(車)
というルートになります。
※所要時間は様々なのであえて記載しません。
バスとグランタクシー(乗合の大型タクシー)で
全然違いますし、同じバスでも国営バスと民間バスでは
乗り心地、所要時間全然違います。
詳細はガイドブック等をご参照ください。
(それでも結構誤差ありますが、、)

↓これは鉄道会社が経営するバス。
綺麗で快適かつ時間も正確。
1-IMGP0408.jpg


途中で山越えルートがあるので、車に弱い人は乗り物酔いの薬必須です。
ただし景色は絶景です!

前日22時までにゼッケンをピックアップすることになっているので、
(私はスケジュール的に無理だったので守りませんでしたが、、詳細後述)
理想的なスケジュールは、

レース前々日(27日):カサブランカ入り。当日中にマラケシュまで移動。
レース前日(28日):早朝マラケシュ発~(ワルザザード経由)~夕方ザゴラ着
          ゼッケンをピックアップして地元のレストランで
          カーボローディング。

といった感じでしょうか。
なお、事務局がレースと合わせた観光プランを提供しているようですので
そちらを利用するのもいいかもしれません。
(フランス語のツアーだと思いますが)



反面教師として、私の例を記載しておきます。
本当に忙しい人は、これでもなんとかなる、、かもしれません。

12/28 12:30 カサブランカ空港着。出国審査、両替、SIMカード購入等で約1時間。
   13:30 カサブランカ空港発。タクシーでマラケシュまで移動。
   16:00 マラケシュ着。ザゴラ行の乗合タクシー捜索及び料金交渉で約1時間。
   17:00 マラケシュ発。同行者が見つからなかったため一人で普通の車で
       山越えすることに。4WDのグランタクシー乗りたかった、、
       夜の山道は本当に怖く、しかも雨が降ってきたのにボロ車だったので
       ろくにワイパーも利かす、、 何度か本気で死を覚悟しました。
   25:00 一人だったのでワルザザードをすっとばしてザゴラ着。
      早々にホテルにチェックインして即就寝。
      カーボローディングどころか、まともな夕食すらとるヒマなし。。。
12/29 07:00 起床。ホテルで朝食。
      ホテルのスタッフに「マラソンにきたのか?ジャーナリストか?」
      と聞かれたので、「いや、ランナーだよ。」と答えたら、
      「あんな遅い時間に到着して走るのか!ちゃんと寝たのか!」
      と本気で心配される。
   08:00 大会会場へ。スタッフに恐る恐る
      「昨日ゼッケンをピックアップできなかったんだけど、、
       あと参加費払ってないんだけど、、」
       といったら「ああ、ここでできるよ」と軽く言われる。
       アフリカのノリに感謝!


こうして書いてみると本当にヒドイな、、、

何はともあれ、これでようやく無事ザゴラマラソン走れることになりました。
いよいよレースです!!! (続く)

1-IMGP0220.jpg


プロフィール

yukira1976

Author:yukira1976
自己ベスト:3時間15分16秒
目標:世界中のマラソン大会に出場したい!

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