(前回の続き)
25分遅れというまさかの展開でしたが、いよいよレーススタート!
本当は、10km→ハーフ→フルと時間差スタートだったはずなのですが、
開始時間が遅れた影響なのか一斉スタートに。
それでも全体の参加者も少ないので待ち時間はそんなにありませんでした。
(30秒くらいだったかな?)
まずはザゴラの市街地を走ります。
いきなりショートカットして歩道を走る人達。
あまりにも堂々としているので一瞬
「歩道を走るマラソンなのか!?」と思ってしまいました~~;

1kmくらい走ったところでいよいよ砂漠に入ります。

ドキドキしながら走っていくと、いきなり目前にとんでもない光景が。
※既にこの段階で既に心折れている子も。(写真右端参照)

坂下り!

スタート直後でこれか~ この先どうなるんだろう?と思いながら砂漠を進みます。

そんな私の不安をよそに、とてもイスラム圏とは思えないランナーも。
お前らには絶対負けねえ。

意外と女性ランナー多かったです。
(10km or ハーフだと思いますけど)

そして最初の給水所へ。

ザゴラマラソンでは5km毎に給水所が設置されていました。
水はコップではなく300mlのペットボトル。
大会事務局からは「レース中は500mlの水を携帯すること」と言われていたので、
私は常にボトル2本持ちながら走っていました。
なお、スポーツドリンクはないので(レッドブルがスポンサーなんですけどね)
気になる方は粉末タイプのものを持参することをおススメします。

給食はバナナではなくナツメヤシ。
味は干し柿みたいな感じかな。
※これは余談ですが、2013年のトヨタカップはモロッコ開催で
地元チーム(ラジャカサブランカ)も参加していたのですが、
ハーフタイムにこのナツメヤシ食べていたそうです。
給水を済ませ再び砂漠を走ります。
ザゴラマラソンでは、距離表示はありません。
それどころか、コースの道標は石です。
前の人を見失わないように必死で走ります。

そんな私をよそに余裕を見せる地元ランナー。

7~8km走ると、オアシスの村へ。


村の子どもが応援してくれたので、
嬉しさのあまり写真を撮ろうとしたら、
隠れちゃいました。
※イスラム圏で女性の写真を撮るのは難しいです。

村を抜けたあたりで、2回目の給水所が。
ここでスタッフに「マラトン?セミマラトン?」
と聞かれました。
※Hを発音しないのはフランス語圏だからでしょうか。
また「ハーフマラソン」は「セミ」マラソンというみたいです。
今まではフルもハーフも同じコースだったのですが、
ここからは分かれるようです。気づいてみると、
周囲にいたランナーはみんな私とは別方向に走っていきます。
気づいたら本格的に一人になっていました。。。
ここからまた砂漠なのにー!
とにかく目印の石を頼りに砂漠の中を突き進みます。

砂地に足を取られるのは、辛いことは辛いのですが予想ついてましたし、
海岸を走ったこともあるのでなんとかなったのですが、
一番辛かったのは砂嵐でした。
サングランスはあっという間に砂まみれになって前がよく見えなくなったし、
マジで何回か吹き飛ばされるんじゃないかと思いました。
まあでもそんな時に考えていたのは
「ワムウに襲われたらこんな感じなんだろうか」
ってことだったのでまだ余裕あったのかもしれない^^;
途中でドイツ人ランナーに追いつかれしばらく併走します。

彼はいかにもドイツ人らしい屈強な体格をしていたのですが、
やっぱり「このstrong windは辛い」と語っていたので、
私が貧弱だったいうだけではないと思います。
これから砂漠を走るランナーの方は、
ゴーグルタイプのサングラス(度付き)を着用されることをおススメします。
コンタクトレンズ着用で走るのは自殺行為なので止めましょう。
閑話休題。
砂嵐+砂地で体力がどんどん消耗していきます。
こんなとき、普通のマラソン大会なら、
沿道の応援が力になると思いますが、
砂漠エリアではコース沿いからの応援はありません。
それ以前に人がいません。
それ以前に生物の気配を感じません。
前述のとおり距離表示もないため、
中盤になると自分がどれくらい走ったのかもだんだんよくわからなくなってきました。
併走していたドイツ人ランナーに途中で
「いま何km走った?」と聞かれたので「わからない」
と答えたら「ハイテク好きな日本人なのにGPS時計じゃないのか!」
と理不尽なキレ方をされました。
知るかボケ!そもそもGPSはアメリカじゃ!!!
。。。まあお互い疲れてたんだな。
そんな疲れた体にムチ打って、砂丘を登ると、
ベドウィンのテントが見ました。
人だ!人の気配だ!!!(感涙)

私が感動している間に、ドイツ人ランナーはさっさと先に。
待って! 置いてかないで!!!

砂漠エリアだと、給水所が砂丘の上にあったりします。

真剣に「これ給水パスして砂丘登らないほうがラクじゃね?」
と思ったのですが、砂漠を水なしで走る度胸はなかったので
砂まみれになりながら登りましたよ、ええ。
砂漠エリアでもう一つ辛かったことは、
コースがよくわからないことでした。
アバウトすぎるだろこれ。

実際私は2回ほどコースアウトしてしまいました。
(1回は後ろを走っていたランナー、
もう1回は地元の遊牧民に教えてもらいました)
なお、ランナーが迷子になることを防ぐために、
給水所ではゼッケンチェックがありますし、
他にもコース途中にランナーをチェックする係の人もいます。
ザゴラマラソンで一番大変なのは、
砂漠の中にずっと立ちっぱなしのこの人達かもしれません。

そんな辛い砂漠エリアをなんとかクリアして、
再びオアシスの村へ。
疲労のせいもあってか、なんか火星を走っているような気分に。

コースのそばでは村の子ども達がサッカーやってました。
それはいいんですけど、コースにボールを入れるのは止めてくれるかな。
てゆうかおまえらわざとランナーにぶつけようとしてるだろ!!!

体力が残っていれば滝くんばりの華麗なクロスで
ボールを蹴り返したかったところですが、
疲労の極限だったのでスルー。
ムカつくことはあっても人の気配を感じられる点はよかった村は一瞬で通過し、
また辛いエリアへ。

木にペンキ塗っていいんだろうか。。。

そうこうしてるうちに最後の給水所(40km地点)を通過。
あと少しだー!と思ったら、目前に川が。

あのコースマップやっぱりマジだったのか。。
これはあれか、地理の時間に習った「ワジ」ってやつか。
遊牧民がヤギに水飲ませてるし。邪魔してごめんねー。

良く見てみるといちおう石の道らしきものが。

これ渡ればいいののね。OK,ここまできたらもうなんでもやるよ。
川を渡って少しすると、ザゴラの街が見えてきました!
アスファルトをこんなに嬉しいと思ったのは初めてでした。

そしていよいよ感動のゴールへ!
日本、というか世界の標準的な大会では
ゴール地点が1番盛り上がるポイント。
さてザゴラは!?やっぱ民族音楽の演奏とか!?
と期待してラストスパートしたら、、、
もう誰もいねえ。
そうだよね、アフリカ人がそんな長時間待ってないよね。
昼間暑いしね、、、
ちなみに私のタイムは手元の時計で5時間9分でした。
※時計を止めるの忘れたので秒数は覚えてません。
またこのブログを書いている1/26(=レースから約1ヶ月経過)現在、
公式結果はまだ発表されていません。
制限時間は6時間だったはずなのですが、
5時間半の時点でゴール地点の装飾は撤去され、
時計がコースの真ん中にデンと置かれてました。
。。ランナー走りづらいだろ。

なにはともあれ参加賞をもらい、
(Tシャツ+オレンジ+ナツメヤシ+水)

途中一緒に走ったドイツ人ランナーと
ハイタッチを交わしてお互いの健闘を称えあいました。
無事完走できて本当に良かった!!!
以上、最初から最後まで私の常識を覆してくれる大会でした。
マラソン大会の運営一つとってもお国柄というのは
現れるものですね。非常に貴重な体験ができたと思います。
youtubeで大会の様子が紹介されてますので
(前回のものですが。これも今回分はいつアップされるんだろう、、)
興味のあるかたはこちらもご参照ください♪
25分遅れというまさかの展開でしたが、いよいよレーススタート!
本当は、10km→ハーフ→フルと時間差スタートだったはずなのですが、
開始時間が遅れた影響なのか一斉スタートに。
それでも全体の参加者も少ないので待ち時間はそんなにありませんでした。
(30秒くらいだったかな?)
まずはザゴラの市街地を走ります。
いきなりショートカットして歩道を走る人達。
あまりにも堂々としているので一瞬
「歩道を走るマラソンなのか!?」と思ってしまいました~~;

1kmくらい走ったところでいよいよ砂漠に入ります。

ドキドキしながら走っていくと、いきなり目前にとんでもない光景が。
※既にこの段階で既に心折れている子も。(写真右端参照)

坂下り!

スタート直後でこれか~ この先どうなるんだろう?と思いながら砂漠を進みます。

そんな私の不安をよそに、とてもイスラム圏とは思えないランナーも。
お前らには絶対負けねえ。

意外と女性ランナー多かったです。
(10km or ハーフだと思いますけど)

そして最初の給水所へ。

ザゴラマラソンでは5km毎に給水所が設置されていました。
水はコップではなく300mlのペットボトル。
大会事務局からは「レース中は500mlの水を携帯すること」と言われていたので、
私は常にボトル2本持ちながら走っていました。
なお、スポーツドリンクはないので(レッドブルがスポンサーなんですけどね)
気になる方は粉末タイプのものを持参することをおススメします。

給食はバナナではなくナツメヤシ。
味は干し柿みたいな感じかな。
※これは余談ですが、2013年のトヨタカップはモロッコ開催で
地元チーム(ラジャカサブランカ)も参加していたのですが、
ハーフタイムにこのナツメヤシ食べていたそうです。
給水を済ませ再び砂漠を走ります。
ザゴラマラソンでは、距離表示はありません。
それどころか、コースの道標は石です。
前の人を見失わないように必死で走ります。

そんな私をよそに余裕を見せる地元ランナー。

7~8km走ると、オアシスの村へ。


村の子どもが応援してくれたので、
嬉しさのあまり写真を撮ろうとしたら、
隠れちゃいました。
※イスラム圏で女性の写真を撮るのは難しいです。

村を抜けたあたりで、2回目の給水所が。
ここでスタッフに「マラトン?セミマラトン?」
と聞かれました。
※Hを発音しないのはフランス語圏だからでしょうか。
また「ハーフマラソン」は「セミ」マラソンというみたいです。
今まではフルもハーフも同じコースだったのですが、
ここからは分かれるようです。気づいてみると、
周囲にいたランナーはみんな私とは別方向に走っていきます。
気づいたら本格的に一人になっていました。。。
ここからまた砂漠なのにー!
とにかく目印の石を頼りに砂漠の中を突き進みます。

砂地に足を取られるのは、辛いことは辛いのですが予想ついてましたし、
海岸を走ったこともあるのでなんとかなったのですが、
一番辛かったのは砂嵐でした。
サングランスはあっという間に砂まみれになって前がよく見えなくなったし、
マジで何回か吹き飛ばされるんじゃないかと思いました。
まあでもそんな時に考えていたのは
「ワムウに襲われたらこんな感じなんだろうか」
ってことだったのでまだ余裕あったのかもしれない^^;
途中でドイツ人ランナーに追いつかれしばらく併走します。

彼はいかにもドイツ人らしい屈強な体格をしていたのですが、
やっぱり「このstrong windは辛い」と語っていたので、
私が貧弱だったいうだけではないと思います。
これから砂漠を走るランナーの方は、
ゴーグルタイプのサングラス(度付き)を着用されることをおススメします。
コンタクトレンズ着用で走るのは自殺行為なので止めましょう。
閑話休題。
砂嵐+砂地で体力がどんどん消耗していきます。
こんなとき、普通のマラソン大会なら、
沿道の応援が力になると思いますが、
砂漠エリアではコース沿いからの応援はありません。
それ以前に人がいません。
それ以前に生物の気配を感じません。
前述のとおり距離表示もないため、
中盤になると自分がどれくらい走ったのかもだんだんよくわからなくなってきました。
併走していたドイツ人ランナーに途中で
「いま何km走った?」と聞かれたので「わからない」
と答えたら「ハイテク好きな日本人なのにGPS時計じゃないのか!」
と理不尽なキレ方をされました。
知るかボケ!そもそもGPSはアメリカじゃ!!!
。。。まあお互い疲れてたんだな。
そんな疲れた体にムチ打って、砂丘を登ると、
ベドウィンのテントが見ました。
人だ!人の気配だ!!!(感涙)

私が感動している間に、ドイツ人ランナーはさっさと先に。
待って! 置いてかないで!!!

砂漠エリアだと、給水所が砂丘の上にあったりします。

真剣に「これ給水パスして砂丘登らないほうがラクじゃね?」
と思ったのですが、砂漠を水なしで走る度胸はなかったので
砂まみれになりながら登りましたよ、ええ。
砂漠エリアでもう一つ辛かったことは、
コースがよくわからないことでした。
アバウトすぎるだろこれ。

実際私は2回ほどコースアウトしてしまいました。
(1回は後ろを走っていたランナー、
もう1回は地元の遊牧民に教えてもらいました)
なお、ランナーが迷子になることを防ぐために、
給水所ではゼッケンチェックがありますし、
他にもコース途中にランナーをチェックする係の人もいます。
ザゴラマラソンで一番大変なのは、
砂漠の中にずっと立ちっぱなしのこの人達かもしれません。

そんな辛い砂漠エリアをなんとかクリアして、
再びオアシスの村へ。
疲労のせいもあってか、なんか火星を走っているような気分に。

コースのそばでは村の子ども達がサッカーやってました。
それはいいんですけど、コースにボールを入れるのは止めてくれるかな。
てゆうかおまえらわざとランナーにぶつけようとしてるだろ!!!

体力が残っていれば滝くんばりの華麗なクロスで
ボールを蹴り返したかったところですが、
疲労の極限だったのでスルー。
ムカつくことはあっても人の気配を感じられる点はよかった村は一瞬で通過し、
また辛いエリアへ。

木にペンキ塗っていいんだろうか。。。

そうこうしてるうちに最後の給水所(40km地点)を通過。
あと少しだー!と思ったら、目前に川が。

あのコースマップやっぱりマジだったのか。。
これはあれか、地理の時間に習った「ワジ」ってやつか。
遊牧民がヤギに水飲ませてるし。邪魔してごめんねー。

良く見てみるといちおう石の道らしきものが。

これ渡ればいいののね。OK,ここまできたらもうなんでもやるよ。
川を渡って少しすると、ザゴラの街が見えてきました!
アスファルトをこんなに嬉しいと思ったのは初めてでした。

そしていよいよ感動のゴールへ!
日本、というか世界の標準的な大会では
ゴール地点が1番盛り上がるポイント。
さてザゴラは!?やっぱ民族音楽の演奏とか!?
と期待してラストスパートしたら、、、
もう誰もいねえ。
そうだよね、アフリカ人がそんな長時間待ってないよね。
昼間暑いしね、、、
ちなみに私のタイムは手元の時計で5時間9分でした。
※時計を止めるの忘れたので秒数は覚えてません。
またこのブログを書いている1/26(=レースから約1ヶ月経過)現在、
公式結果はまだ発表されていません。
制限時間は6時間だったはずなのですが、
5時間半の時点でゴール地点の装飾は撤去され、
時計がコースの真ん中にデンと置かれてました。
。。ランナー走りづらいだろ。

なにはともあれ参加賞をもらい、
(Tシャツ+オレンジ+ナツメヤシ+水)

途中一緒に走ったドイツ人ランナーと
ハイタッチを交わしてお互いの健闘を称えあいました。
無事完走できて本当に良かった!!!
以上、最初から最後まで私の常識を覆してくれる大会でした。
マラソン大会の運営一つとってもお国柄というのは
現れるものですね。非常に貴重な体験ができたと思います。
youtubeで大会の様子が紹介されてますので
(前回のものですが。これも今回分はいつアップされるんだろう、、)
興味のあるかたはこちらもご参照ください♪
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