
2014/2/2(日)、別府大分毎日マラソン(通称:別大マラソン)に参加してきました!
マラソンファンの方には今更言うまでもないことでしょうが、
今回で63回目を数える日本を代表するマラソン大会であり、
過去に幾多の名勝負を生み出してきました。
昨年の川内選手VS中本選手の壮絶なデッドヒートは
覚えているかたも多いと思います。
そんな名門レース、私には雲の上の世界の話と思っていたのですが、
出走資格タイムが3時間30分に緩和されたと聞き、速攻でエントリーしました!
いやーまさか自分が別大を走れるとは!
21世紀枠で甲子園出場が決まった高校球児ってこんな心境なんでしょうか。
(っていったら球児に失礼かな、、、)
実際に参加してみて、私の感じたことを記載しておきます。
次回以降参加を検討されているかたの参考になれば幸いです。
※あくまで個人の主観に基づくものです。
事実誤認や追加すべき情報があれば
コメントいただければ追記・訂正いたします。
【参加資格(第63回の場合)】
・20歳以上(1994年2月2日以前の出生者)で、
フルマラソン3時間30分以内の記録を持つもの。
(2012年1月1日以降。記録はグロスタイム。
日本陸上競技連盟登録者は公認記録。未登録者は公認コースでの記録)
要注意なのは、基準は「グロスタイム」ということです。
昨今のマラソンブームによるスタート渋滞を考えると
実質3時間20分~25分くらいの走力が必要かも。
また、エントリー時の申請タイム及び陸連登録の有無により
カテゴリー1から3まで分かれています。
おおまかにいうと、
カテゴリー1:2時間30以内
カテゴリー2:サブ3
カテゴリー3:サブ3:30
となっており、(詳細はHP参照)スタート地点やレース前の待機場所等に
明確な格差が存在します。
元々エリートランナーの為の大会なので当然といえば当然ですが。
【関門制限】
10km : 49分 15km : 1時間13分 ハーフ: 1時間45分
25km : 2時間03分 30km : 2時間28分 35km : 2時間54分 40km : 3時間20分
単純に考えると、フルマラソンを3時間30分で走るためには
キロ5分が目安になりますが、それでは関門にひっかかってしまいます。
スタートまでのロスタイム(最後尾だと2分くらいかかるかも)もあるので、
出場資格ギリギリのランナーは後半の失速を覚悟の上で
序盤はある程度ハイペースで突っ込まざるをえないでしょう。
やはり厳しいレースですね。
【コース】
コースマップ&高低図は以下のとおり。


(詳細図はこちらをご覧ください)
・基本的には非常にフラットなコースですが、25km過ぎ、35km過ぎ、40km過ぎと
レースのポイントになるところに橋があり、若干の登りとなっています。
トップ選手はこの登りを利用して勝負をかけることが多いですね。
・海沿いを走ることが多いため、風が強い日は走るのが難しいかも。
今年の場合は風はなかったのですが、すごい霧で、
海の眺めを楽しむことができずちょっと残念でした。
・折り返しコースなので日本トップランナーの走りを間近で観ることができます!!!
【距離表示】
・1kmごと。ラスト5kmからは残りキロ数を表示。
・5km毎+中間点でラップタイム計測があります。
前述のとおり関門制限があるので、制限時間前後では
様々なドラマが生まれているようです。
【エイド】
・6km過ぎから3km毎にスポーツドリンクと水が交互に置かれてました。
なお、私はほぼ最後尾を走っていたのですが、紙コップがなくなっており、
1.5Lのペットボトルをそのまま受け取り周囲のランナーと回し飲みしました。
あのランナー同士の助け合い精神はちょっと美しかったかも^^;
・招待選手用のスペシャルドリンクが5km毎に置いてあって、
何度か「これ飲みてえ、、」という誘惑に駆られました。
・真剣勝負のレースなので給食はありません。
パワージェル等は自分で持って走りましょう。
(ゼッケンに付けている人が多かったです。
私はリストバンドにアミノ酸粉末を入れてました。)
なお、沿道の人から受け取ると(厳密に言えば)失格になるのでご注意を。
【運営】
・日本屈指の名門大会ですので、非常に洗練されてました。
特にスタート地点の整列が完全ゼッケン順(=申告タイム順)なのは
「おお、正式なレースだ!」と感じましたね。
・唯一の不満として、ゴール地点から荷物受取に移動する際に、
コースを横切る動線になっていたのですが、あれ改善できないんでしょうか?
【更衣所】&【荷物預かり】
・着替え場所はカテゴリーによって異なり、
カテゴリー3は大型テント及び送迎バスでした。
カテゴリー1&2だと建物の中で過ごせたみたいですね。
(ここでも走力格差社会が!)
まあバスの中でも暖かったので問題なかったですが。
・荷物引き取りは体育館にゼッケン順に置かれているのを
自分でピックアップする形式でした。
防犯的にはどうかと思うので貴重品は預けないほうがいいですね。
【トイレ】
・参加人数に比して非常に多く設置されてました。
おかげでスタート前でもそんなに待たずに済みました。
(それでも立ちションしてる人いるんですよね、、あれ何なんだろう?)
・コース途中にも何か所か見かけましたが、利用しているランナーは
見かけませんでしたね。まあシリアスレースなら当たり前か。
【参加賞】
・Tシャツ、フィニッシャータオル(ゴール後肩にかけてもらったときは感動しました!)
なお、タオルにはタイムを刺繍してもらえるそうです。
・バナナ、スポーツドリンク。ただし私がゴールしたときはもうスポーツドリンクが
無くなっていてレース中同様回し飲みしました。
・ふぐ雑炊と大分唐揚げの無料配布があったようなのですが、
やはり私のゴール時点ではすでになく、、
まあどちらもお店でちゃんと食べたから別にいいですけどね!(負け惜しみ)
【沿道の応援】
・皆さん非常に応援慣れしてるなと感じました。
ゼッケン番号で応援してくれる方が多かったですし。
(普通の大会だとあまりいないですよね)
別府&大分の人にとっては年に1度の恒例行事なんでしょうね。
・沿道の子供とハイタッチしたら、お父さんらしき人がその子に
「良かったねー」と言っているのが聞こえました。
別大はシリアスランナーが多いからあまりハイタッチする人
いないのかもしれませんね。でも私はパワーもらいましたよ!
あの時のお子さん&お父さん、どうもありがとうございました!!!
・今回は勝負レースということで、高校時代のユニフォームで走ったため、
「千葉がんばれ!」という応援をたくさんいただきました。
※私は千葉県の高校出身です
あとんす!
【立ち寄り湯】

温泉県・大分ですのでお好きなところへどーぞ♪
レースパンフレットに別府市営温泉の無料券が付いています。
ま、お金払っても100円とか200円なんですけどね^^;
【グルメ】
2月の大分といえばフグ!
フグ刺し

白子の塩焼き

その他にも関アジ、関サバ、とり天など美味しいもの目白押し♪
ただいずれもレース前にはあまり向かないメニューなので、
打ち上げの楽しみにとっておきましょう。
レース前だったら、、団子汁や鶏飯がカーボローディング向けだと思います!
【観光】
・別府といえば、地獄めぐり!
八か所の「地獄」がありますが、個人的に好きなのは、
海地獄

鬼石坊主地獄

竜巻地獄

かな。
(1時間程度歩くことになるので、レース前にはあまり良くないかもしれません。)
・時間に余裕のあるかたは、由布院まで足をのばすのもいいかも。
(大分から1時間程度。大分空港直通バスもあり)
個人的には、大好きなノーマン・ロックウエルの美術館があるので、
これから別大に参加するときは毎回訪問するつもりです!

【その他雑感】
・やはり「エリートランナーのための大会」と印象を強く持ちました。
お祭り的な大会が主流となっている現在、こういう大会は非常に貴重だと思います。
変に大衆化することなく、これからも「憧れの大会」であり続けてほしいです。
・そういった意味では、「3時間30分」という現在の基準タイムも
ちょっと緩いのかな?とも思います。
(ギリギリで走った私がいうのもなんですが、、)
おそらく来年はもっと参加者増えると思うのですが、そうするとキャパオーバーとなる
可能性が非常に高いでしょう。今年でも相当やばかったし。
基準タイム再考という議論があるかもしれません。
・ということで基準タイム近辺のかたはなるべく早いうちにクリアして
出場されることをおススメします!またタイムが早ければ早いほど
楽しめる大会だと思うので、走力向上に励みましょう!
私もがんばります!!!
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